4月8日(日)は、お釈迦様のお誕生をお祝いする灌仏会(かんぶつえ)でした。花まつりとも言い、甘茶を準備しました。甘茶はアマチャヅルを煎じて飲みますが、砂糖は一切使わないのにとても甘いお茶で、甘茶本来の甘みを楽しめます。
なお、この日は、午前11時より、宮崎市内の橘通り西2丁目の「橘薬師堂」で法要も行いました。午後1時からは、薬師寺に戻り、法華嶽薬師寺歴史資料館にて住職の説明を伴う寺宝公開も行いました。
今年は桜の開花が例年に比べて少し早いようです。ついこの前までは、枯れ木のようにひっそりとしていた桜の木も、今日3月25日(日)は見事な開花!諸行無常の世のこの日ばかりの景色です。ファインダー越しではなく、自分の目と心に直にとどめておきたいものです。
天候にも恵まれた秋の連休は、境内の「もみじ」も紅葉し、ゆったりとした空間に包まれ、山里の自然の贅沢を味わう3日間となりました。
左の写真は境内の紅葉の様子です。この数日しかみることのできない鮮やかな景色は、1年間の中では一瞬の輝きとでも言える一定の間のみの景色で、なおさらその出会いに心打たれるのでしょう。
日々移り変わるこの世を例えてるがごとく、諸行無常の響きが伝わります。
秋の法要を行いました。
ご先祖様はもとより、訳あってこの世に生まれることがかなわなかった水子、前世の因果により餓鬼道に落ちた者たちへの施餓鬼など、それぞれの皆さんが心一つにし、供養を行いました。
読経をしたり、聞いたりすること自体、善行に他ならず、その善い行いは功徳となってご自身のためにもなります。その上、その功徳を亡くなられた方へ回向し、成仏へと導くものです。
今世に生きる皆様、亡くなられた方々、共に仏様のお導きがございますよう一心に祈り、静けさの中に、ただひたすら読経の響き渡るひとときでした。
「明けましておめでとうございます。」
人の一生は、苦難がつきもの。そんな苦難を乗り越え、なんとか無事1年が過ぎ、また、新しい年明けを迎えることができ、おめだたいことでございます・・・そんな感謝の気持ちで、「明けまして おめでとう」と言いたいものです。
法華嶽薬師寺(海抜280m)からも新しい年の日の出を拝むことができました。併せて、雪も舞い降り、日中はほとんど降っており、なんとも幻想的な景色でした。
皆様にとって、良い年になりますよう、山の上より祈念しております。(合掌)
早朝のことです。ご開帳中の薬師如来様に手を合わせ、そのご尊顔をじっと見つめるお一人の婦人。そっと頬を伝わる涙に、何事!?と思いきや、小さな声で「ありがたいことで…」とつぶやいておられました。穏やかでお優しい中にも、衆生を救いたいと願う仏様の毅然としたご尊顔を見つめながら、思わず涙したものと思われます。そんな様子を横から拝見しながら、千古の昔から変わらぬ仏と衆生の姿に、あらためて縁日の意味を考える朝となりました。
県内外から多くの参拝者が訪れ、普段は静寂に包まれた境内も、この日ばかりはにぎやかに、昔から変わらぬ大祭の風景です。ただ、若者の姿が減り、その分、お年を召された方が多勢をしめたことが大きな変容でありましょうか。
護摩祈祷では皆様の諸願成就を祈り、仏と衆生の縁を結ぶ良き一日となったようです。
「花祭り」は、お釈迦様の誕生日をお祝いする行事で、正しくは「灌仏会(かんぶつえ)」といいます。
甘茶をお釈迦様にそそいで、お参りをします。
11:00 護摩祈祷<於 拝殿>
13:00 写 経<於 拝殿>
今年で2回目となりました「秋の法要・紅葉狩り」を行いました。
境内には歴史的に価値のある指定文化財や遺跡等があります。歴史探訪では、住職の説明を聞きながら、紅葉を見つつ、境内、本堂、日本庭園、資料館をゆっくりと散策しました。
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℡ 0985-78-1004 住職 福 嶋 龍 法(四十一世)